アルベール・カミュ『異邦人』についての豆知識

// 『異邦人』はフランスの作家アルベール・カミュによる1942年の小説である。カミュの思想である「不条理」と「実存主義」をテーマとした小説であるとみなされている(カミュ本人は自身の哲学が「実存主義」と呼ばれることには反発している)。 小説の主人…

1955年7月の新聞が報じる「ラッセル=アインシュタイン宣言」

// 以下は、イギリスの新聞「The Guardian」が1955年7月11日に報じた「The Russell-Einstein peace manifesto」のアーカイヴ記事である。 www.theguardian.com アルベルト・アインシュタインは亡くなる数日前、バートランド・ラッセル卿とともにある宣言に署…

詩人シルヴィア・プラス 手紙から見えるその波乱の人生

// アメリカの詩人シルヴィア・プラスは30歳の若さで死去した。 その短い生涯の中で、200編を超える詩のほかにラジオ劇、子供向けの本、短編、日記や回想録、小説、などを残している。 くわえて、彼女は長期間にわたる日記、家族や友人らに宛てた大量の手紙…

『星の王子さま』の背景を読み解いて作者サン=テグジュペリについて知ろう

// 1. 砂漠「君は空から落ちてきたのかい?」 これは星の王子さまがパイロットに向かって投げかける質問のひとつ。 じつはこの「空から落ちる」というのは、サン=テグジュペリ本人が経験していたことだった。 23歳の時、彼は初めて墜落事故を起こし、頭蓋骨…

ディケンズの作品に影響を与えた3人の女性たち

// チャールズ・ディケンズがまぎれもない天才作家であることは誰もが認めるところである。 しかし同時に、彼はつねに傷ついた心を癒し続けながら、報われない愛を求め続けた人物でもあった。 元をたどると彼の父親ジョン・ディケンズからそれは始まっていた…

詩人ジョン・キーツの生涯について知りたい

// キーツは25歳という若さで亡くなった。 それにもかかわらず、彼はイギリスの最も偉大な詩人のひとりであり、ロマン主義の重要人物とみなされている。 若く、美しく、運命に翻弄された詩人の典型的な存在としてイギリス文学にその名を残しているのである。…

トルストイの妻ソフィア 『戦争と平和』完成への貢献と幸福ではない結婚生活

// 1862年、34歳のトルストイは18歳のソフィアと結婚した。ソフィアは医師の娘で、二人は知り合って数週間で結婚している。 同じ年、トルストイは後に『戦争と平和』として完成されることになる作品を書き始めた。 1865年に最初の草稿が完成。ほぼ同時に、ト…

シャルル・ボードレール 没後150年 『悪の華』の詩人のスキャンダラスな人生

// もしシャルル・ボードレールがもしこの現代に生きていたら、彼はロックスターになっていただろう。 ジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックスなどと同じく苦しみの人生を送った天才であるボードレールは、彼の持つ創造の熱意によって身を滅ぼしてしま…

シェイクスピアはゲイだったという有力な説

// 文豪ウィリアム・シェイクスピアはゲイだったのではないか、とロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのアート・ディレクターが語った。 シェイクスピアのセクシュアリティについては長い間議論が続いてきた。 今回ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(…

イギリスの詩人・版画家 ウィリアム・ブレイクについて知りたい

// ウィリアム・ブレイクは同時代の文学・美術家たちからは正気ではない人だと思われ、ほとんど見捨てられていた。 しかし空想的・幻想的な詩人であり版画家であるブレイクは、現在はイギリス文学・美術に最も貢献した人物の一人とみなされている。 ブレイク…

グーグル・ドゥードルに登場したヴィクトル・ユーゴーってどんな人?

// 6月30日のグーグル・ドゥードルに登場したヴィクトル・ユーゴーは『レ・ミゼラブル』や『ノートルダム・ド・パリ』の作者として知られているフランスの作家である。 ロマン主義の詩人であり、また劇作家でもあった。 フランス国外では、ユーゴ―は小説の作…

心の健康のためにはやはり読書が一番

// 以下は Germaine Leece というセラピストがイギリスの新聞「The Guardian」に寄せたエッセイの要約。 読書がいかに心の健康に役立つかが述べられていて興味深い。 www.theguardian.com 文学が人を慰め、癒し、心を豊かにしてくれる、ということは、実は紀…

ゼルダ・フィッツジェラルドの波乱万丈な人生

// ゼルダ・フィッツジェラルド。 アメリカの作家スコット・フィッツジェラルドの夫人である。 彼女はいわゆる最初の「イット・ガール(It Girl)」であったと言われている。 テーブルの上で踊ったり、パーティー会場で服を脱ぎだしたり、友人の時計をふざけ…

サルトルとカミュ 決別した二人の実存主義哲学者の主張はどう違ったのか?

// ジャン=ポール・サルトルとアルベール・カミュ。 20世紀のフランス文学・哲学を代表するこの二人は、カミュの『反抗的人間』の発表を機に主張を対立させ、別々の道に進んで行くことになる。 では彼らの主張は、どのような違いがあったのだろうか。 Sam D…

自己管理にとりつかれたトルストイの「10のルール」

// 【自分の中の悪魔と戦うトルストイ】 トルストイはベンジャミン・フランクリンが自伝に書き記したいわゆる「十三徳」に触発され、自分が生きる上で必要とする無数のルールをつくり出した。 その中には、たとえば「10時にベッドに入り5時に起きる」「2時間…

ディケンズが残したジャーナリズムの仕事

// 2017年5月10日の産経ニュースで、ロンドンにある「チャールズ・ディケンズ博物館」で開催されている特別展について紹介されていた。 www.sankei.com 小説家であるディケンズとは別の、記者としてのディケンズに焦点をあてた展覧会。 イギリスの新聞「The …