ロシア

ドストエフスキー『罪と罰』をサスペンスの神様ヒッチコックが映画化しなかったのはなぜか?

ドストエフスキーの『罪と罰』は文豪の代表作のひとつであり、愛読者も多い。映画化やドラマ化も数多くされてきた。 比較的親しまれているこの長編小説だが、意外と知られていない興味深い豆知識をまとめた。 もともと『罪と罰』は一人称で書かれる予定だっ…

ドストエフスキーをよく知るために もう少し深くて詳しい3つの話

ドストエフスキーについてはすでに「ドストエフスキーってこんな人 あらためて学ぶ10の予備知識」で触れているが、こちらの記事「GREAT EUROPEAN LIVES: Crime and Punishment author Fyodor Dostoevsky」では以下についてさらに詳しい話を読むことが出来る…

トルストイ「私に影響を与えた本」年齢別&影響度別リスト

1891年、ペテルブルグのある出版社が2,000人もの著名な人たちに彼らのお気に入りの本を紹介してもらうという計画を進めていた。 トルストイもこの依頼を受け、それに応えた。 トルストイはリストを作るのが好きな人だったともいわれているが、ここでも自分が…

トルストイ、フォークナー、ヘミングウェイ・・・世界の文豪たちが語る「執筆のためのアドバイス」

// トルストイ 「私はいつも午前中に執筆活動を行う。ルソーも朝起きて短い散歩を終えると、すぐに机に向かい仕事を始めていたことを最近になって知り、喜んだものだ。午前中は人の頭がとくにフレッシュな状態にある。最高のアイデアというものは、朝起きて…

国家や教会からの弾圧にもかかわらず多くの支持者をひきつけた「トルストイ主義」

// 1870年代、トルストイは『アンナ・カレーニナ』の雑誌連載および単行本出版により、大きな成功をおさめた。 その一方で、彼は自分の貴族出身の家柄や作家としての成功によって得た富や名声を快く感じなくなり、悩み始めていた。 トルストイは心理的・精神…

ドストエフスキーってこんな人 あらためて学ぶ10の予備知識

// 25歳で最初の本を出版した ドストエフスキーの人生は恵まれたスタートを切ったといえる。裕福な家庭に生まれ育ったため、若いうちにしっかりとした教育を受けてきた。しかし作家になるための勉強を積み重ねていたわけではなかった。陸軍工兵学校に入学し…

トルストイの妻ソフィア 『戦争と平和』完成への貢献と幸福ではない結婚生活

// 1862年、34歳のトルストイは18歳のソフィアと結婚した。ソフィアは医師の娘で、二人は知り合って数週間で結婚している。 同じ年、トルストイは後に『戦争と平和』として完成されることになる作品を書き始めた。 1865年に最初の草稿が完成。ほぼ同時に、ト…

自己管理にとりつかれたトルストイの「10のルール」

【自分の中の悪魔と戦うトルストイ】 トルストイはベンジャミン・フランクリンが自伝に書き記したいわゆる「十三徳」に触発され、自分が生きる上で必要とする無数のルールをつくり出した。 その中には、たとえば「10時にベッドに入り5時に起きる」「2時間以…